退職金が振り込まれました

退職金が振り込まれました。

退職金と、早期退職加算金と、解約した財形貯蓄も含めて全てです。額を見ると、やっぱりちょっとビビりますね。サラリーマンにとっては大金です。金額を確認しましたけど、合ってました。今までは給料の額を確認するなんてしたことなかったんですが、こういうお金に対するシビアさが金融リテラシーを身に着けるためにも必要なんでしょうね。

よく退職金が手に入って、気が大きくなって車買ったり、世界一周の旅に出たりして使ってしまうと言う話がありますが、そんな気にはならないですね。逆に気が引き締まる感じです。このお金は1円たりとも無駄にはできないなと。

これは、子供のときにお年玉で普段もらえない大金を手にしたときの態度と似てるかもしれません。すぐに使ってしまう子と、全部貯金する子。私はいつかのときのために取っておこうと貯金してました。そのいつかが、まだ来ずに数十年経ってますけどね。

多分、こういう人、子供の時から貯金してるような人は、金銭的に窮地に立つような「いつか」は引き起こさないし、普段から地道にお金を貯めていってるので、金銭面で将来を恐れる必要はあまりないんじゃないかなと思います。多くの人は、金銭面で将来を恐れすぎて現実に縛られているのじゃないでしょうか。

早期退職をしたせいで早期退職加算金がもらえて、現時点では前の会社の同期より多くの資産を持っていると思います。もちろん、将来の収入の目途はまだないのでいずれ抜かされるんでしょうけど。でも、早期退職加算金を狙って辞めて、計画的に準備して次の仕事を始めたらどうでしょうか。生涯収入は増えるかもしれませんね。計画なく突然辞めると、無職で生活が苦しくなったり、または本意でない仕事に就くかもしれません。事前の計画があれば、例え会社を辞めて無職になってもセミリタイアで気ままに暮らす術があったり、または独立や希望の仕事に就くことができるかもしれない。サラリーマン人生の途中で、お金をもらって辞めると言うのはそういう思惑のある人からすると非常に好都合です。

「40歳定年制」と言う提言があります。早期退職で辞めると言うのはこれに近いかもしれません。ただ、会社が40歳定年制を制度として取入れると、必ず労働者側に不利になるような賃金や退職金制度になると思います。だからこういう考えが広まる前に、早期退職制度のある会社であればその制度を使って辞めて、「個人的40歳くらい定年制」を採用した方がいいですね。もちろん、投資や副業などのそれなりの準備をしてから。

労働者と会社の関係を単純にとらえれば、労働者は会社と、労働力と賃金の交換の取引をしています。取引ですから、会社はできるだけ賃金を下げようとしますし、労働者はそれを上げようとします。だから労働者側から見たら、たくさんお金を得るか、労働を少なくすることが取引の「勝ち」です。たくさんお金を得るとは、早期退職加算金など想定外の支払いを会社にさせること、労働を少なくするとはサボタージュなどをして賃金に見合わない労働を提供すること。労働者にとっての「負け」とは、売上低迷などで賃金を下げられること、賃金以上の労働を提供して会社に利益を上げさせることです。売上に多大な貢献をしながら定年まで働くなんて、無条件降伏みたいなものですね。

会社と言うのは労働者を搾取する機関です。これは経営者が極悪人だからではなく、搾取し続けないと会社が維持できないから。赤字続きの会社はいずれ倒産しますからね。でも倒産してもいいんですけどね。労働者にあまり被害はないから。倒産して困るのは資本家だけです。そんな搾取される場所からは計画的に脱出した方がいいです。

退職金が振り込まれて、振込先の銀行から電話がかかってきました。電話に気付かずに出れなかったんですが、狙われてますね。退職金をもらった投資に無知な素人に高額な投資商品を売り付けて、手数料をふんだくろうと言う魂胆です。危ないですね。金融機関の人の甘い言葉には、気を付けないといけないです。