早期退職があると言う前提でずっとブログを書いていますが、別に確定しているわけじゃないんですね。募集がないかもしれない。早期退職の募集がないとどうなるのか、考えてみましょう。
早期退職加算金がなくなる
早期退職の募集がないと言うことは、早期退職加算金がなくなると言うことです。早期退職加算金の額は、前回の例ではだいたい1年分の給料でした。大きいですよね。セミリタイアを目指している者にとっては年収の大きさの金額は大きいです。ちょっと迷いますよね。
もし、早期退職加算金をもらわずに辞めると、もうちょっと働かないといけないですね。たちまち困ると言うわけではないですけれど、安心感が下がってしまいます。
次の早期退職の募集を待つ
今、早期退職の募集がなければ、次回を待ってみると言うのも手です。でも、もうないかも知れません。業績が悪化したり、組織変更があったりすると早期退職の募集がかかりますが、この先はどうなるか分かりません。仮に次回の早期退職があったとしても、数年先で、条件も悪くなっているでしょう。あまりに不確定過ぎますし、早期退職を待ちながら数年も働くなんて、苦行以外の何物でもないですね。ここ数か月ではっきり分かりました。もうこんな苦行を続けたくないです。
会社都合退職にはなる
会社都合退職になるかどうかもはっきりしていなかったんですが、先日社長の言葉で組織変更は予定通り行うことが分かりました。組織変更は社員の身分にかかわることなので、このタイミングで辞めれば会社都合退職になります。これは朗報ですね。会社都合退職だと、自己都合退職に比べて失業給付金をもらえる日数が半年くらい違ってきます。もうこのタイミングしかないですね。
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今の会社の施策は、事業部を子会社化し、現在子会社へ出向している社員を子会社の直接雇用に変えることです。今の出向社員は大企業の看板があるので、給料や待遇などは同業他社と横並びで大きく変えられません。でも社員から大企業の看板を外せば、労働組合の縛りもなくなり、給料の大幅な減額も可能になります。
仮に給料が大幅に減っても、いわゆる日本の平均年収よりは高いでしょう。大半の人は辞めないと思います。生活がありますからね。不満を持ちながらも、「他よりはいいか」と思いながら続けるでしょう。そもそも今、会社の業績はいいので、会社が潰れると言う心配もないです。このタイミングを狙って、辞める準備をしてきた人以外は会社に残るでしょう。
奴隷ですよ、これ。社畜と言う言葉がありますが、異常な長時間労働や休日返上の出勤などを指していると思います。でも、労働組合がちゃんとあるようなところで、36協定もきっちり守られていて、ブラック企業とは呼べない会社でも、労働者の隷属性は社畜と変わりないです。自分の収入、仕事内容、人間関係、すべて会社の裁量の範囲内です。業績連動報酬と言ったわずかな給料アップと、得体のしれない人事評価。ぶら下がっているニンジンは小さくても、他にニンジンがないから仕方なくそこに向かって走ります。
でも、私は経営層が鬼や悪魔だとは思っていません。会社とはそういう所です。労働者は、会社の経営資源のひとつにすぎず、いかに安く効率的な労働者を調達できるかが問題であって、死んでしまっては困るけれども、死なない程度に精神を削って働くのは会社にとって良い事だからです。それが普通の会社です。普通の成長せずに朽ちていく会社です。労働者をマシンモデルでしか見ず、クリエイティブさが発揮できない会社はどの業種でもいずれ衰退してきます。
早期退職の募集がなくても会社都合にはなるので、辞めるときに有利に働くのはもうこのタイミングしかないです。早期退職加算金がないのは痛手ですが、それより会社で働き続ける方が人生の損失です。まだ分からないですけどね。私の予想では多分あると思いますけど。
「早期退職の募集がなくても会社を辞めるのか」
2分くらい熟考しましたが、やっぱり辞めます。