朝の体操に是正勧告するより大事なこと

朝の体操は労働時間です。

「始業5分前体操」でスズキに是正勧告…始業前の体操や朝礼は「労働時間」になる?(弁護士ドットコムニュース)

自動車メーカーのスズキが、始業前の体操や朝礼を労働時間として把握するよう労基署から是正勧告を受けていた。スズキは既に未払い賃金を支払ったという。

SankeiBizによると、是正勧告を受けた相良工場(静岡県牧之原市)では、任意で約5分間の体操を行い、始業後に1〜2分の朝礼を実施していた。しかし、任意参加ということが伝わっていない部署や、始業前に朝礼を実施していた部署があったという。

何を今さらって感じなんですが。どこの製造業でも始業前の体操はしてますよね。もっと言えば始業前の着替え、終業後の手洗い、着替えなど。大昔から違法であることは百も承知でやってると思うんですが。労基署が今年の今、初めて知って是正勧告したと言う体なんでしょうか。従業員からの情報での立ち入りらしいので、労基署もいやいや勧告したんでしょうか。

この手の問題でいつも思うのは労基署の姿勢ですよね。ほとんどの製造業が体操を労働時間に含めていない中で、法律を厳格に適用して体操を労働時間に含める方針を決めたと言うなら、何か通達でも出して予告すれば、企業、特に大企業は素直に従うと思うんですが。こんなタレコミの報復みたいなのに結果的に手を貸したことになるのは法律を守る立場として疑問を感じないのかなと。

じゃあ、他の企業はどうしたらいいのでしょうか。法律の厳格適用が始まったと理解して、始業時間を早めればいいのでしょうか。それとも告発された企業だけの問題として、今まで通り始業前の体操を続ければいいのでしょうか。どうしていいか分からないですよね。他の企業の、同じ業界の企業や大企業の対応を様子見するしかないですよね。

労基署はもっと悪質な企業にどんどん立ち入って、吊るし上げて行けばいいと思うんですが。5分の時間なんて労働者にとってはどうでもいいです。もっと長時間の残業、常態化してる休日出勤、メールや電話での24時間待機など、自分の時間を全て会社に差し出さないといけない労働体制を是正するような仕事を労基署にはしてほしいですね。期待し過ぎかも知れませんが。

”任意参加ということが伝わっていない部署”

これはつまり会社としては、体操は任意参加として行っていて賃金を払う理由はないが、部署長が任意参加と言うことを従業員に伝えていなかったので、従業員は体操時間を労働時間と勘違いしていた。つまり、部署長、課長レベルの怠慢が原因、とでも言うのでしょうか。会社側の言い草も珍妙極まりないですね。

勧告を受けた会社、労基署いずれも自分の仕事に対する矜持が感じられないです。こんなことをしている場合じゃないと思いますね。仕事が原因で自殺したり、生きる希望を失ったりする人がたくさんいるのに。自分の身は自分で守るしかない。5分の時間を獲得するより、生涯の自由を手に入れるための行動を始めないとね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする