9連休程度で楽しいと感じるのはおかしい

月曜日も休みで、週末も4連休で、ウキウキでしょうか、労働者の皆さま。

会社によってはメーデーが休みで、会社丸ごと有休使わずとも9連休もあるでしょうね。

連休の前半は、まだまだ楽しい気分です。私もそうでした。休みで昼夜が逆転していても、この時期なら気にならないですね。まだ、慌てるような時間じゃないです。

9連休なんてなかなか取れないですから、できるだけ有効に使って休みたいですね。

でも、みなさん有給休暇は年に20日間与えられているんですよ。9連休にするためには5日休めばいいだけなので、全然余裕で休めるはずなんですよね。

でも休めないですよね。休みの申請が言いにくいと言うのを、度外視してもなかなか休めません。自分が休むと仕事が回らなくなるからと言うのが大きな理由じゃないでしょうか。

どんな大企業でも仕事を回している最小単位は数人です。数人で仕事をしてるから、1人抜けると仕事が回らなかったりするんですよね。

上司や幹部が休ませてくれないと言う訳でなく、お客さんと約束した納期を守るために休めない。だから休めない不満の矛先を持っていくところがない、と言うことはないでしょうか。ブラック企業はあからさまに上司が休むなと言ってくるかも知れませんが、いわゆるホワイト企業はそういうあからさまなものはありません。でも日々仕事が入って、日々納期がやってくるので、責任感を感じて簡単に休めなくなっています。

20日の休みと言えば、丸まる1か月分です。1か月、人が休むことを前提に勤務体制が取られているでしょうか。そんなことやってないですよね。そんな計画見たことない。人員体制は、全出勤日を誰も病気や有休を使わず全員が元気に出勤していることを前提に作られています。その中でトラブルやイレギュラーな事態が生じれば、休日出勤や残業をして凌ぐと言う計画です。

つまり経営者が端から労働者に休ませるつもりがない、と言うのが問題の根本ですね。ブラックでもホワイトでも、経営者の意識そのものは同じです。日本の会社なんて、程度の差があるだけで全部ブラックです。

経営者は労働者に仕事の効率化を求めますが、仮に劇的に仕事の効率が上がったとしても、その分仕事が増やされるか、人を減らされるかだけなので休みが増えることはないです。結局は経営者の意識次第です。経営者の意識に頼ってる国の政策そのものも、やる気があるのかどうか疑わしい。

おそらく労働者が感じるべきは9連休で楽しいではなく、どうして9連休程度で楽しく感じるんだろうと言う疑念じゃないでしょうか。9連休程度で楽しいと感じるのはおかしい。それは奴隷洗脳教育の結果でしかない。

メーデーで何を訴えるんだろう。ブラック企業、セクハラ、パワハラ、ホットトピックスはいっぱいあるのに。いまこそ労働者は立ち上がって、会社を辞めよう。