退職理由の本音ランキングから分かる会社の成長要因

退職理由の本音ランキングを見てみましょう。

退職理由の本音ランキング

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)

退職理由のホンネランキングトップ3には人間関係に対する不満が2つもランクイン。2位には、「長時間勤務」や「休みが取れない」、4位には「給与が低い」などの労働時間・環境に対する不満が挙がりました。労働条件よりも人間関係の不満で仕事を辞める人が多く、特に上司や経営者など、自分より地位の高い人との人間関係がネックのようです。

~出典【リクナビNEXT】~

人間関係ですね、やっぱり。1位と3位を合わせると、経営者、上司、先輩、同僚、後輩、もう全てですね。全方位的に人間関係が問題になるようです。1位の「仕事の仕方」と言うのは、経営者や上司との人間関係のことですよね。指示された仕事内容に不満があっても、それを押し殺して仕事するのは、上司への不信感が高まりますから。

「給与が低い」は4位です。不思議ですよね。会社とは給与を得るために働くところであるのに、その目的である「給与」はあまり辞める理由にはなっていないってことです。給与より人間関係の方が重要度は高いようですね。

ここに現代の労働問題を解決する鍵があると思うんですね。

上記理由の上位3つに対して、一般的には労働コンサルタントなどは解決する案を持っていません。「経営者の仕事の仕方」、これは会社的に言うと「経営方針」みたいのものでしょうね。これの解決策は一般的には説明会を開いて、社員が納得するまで説明するみたいなものです。でもそんなカッコつけたようなものじゃないですよね。もっと人間臭くて、生々しくて、汚いエゴのような「仕事の仕方」が問題なのですから。「同僚とうまくいかない」なんて、個人で解決しろってあしらわれますね。

でも解決の鍵はここにあると思うんです。

つまり、人間関係を会社の第一の課題にすればいいと思います。プライオリティを1番にするんです。会社の利益、生産性、コスト、顧客満足、品質、安全、それらを全て押しのけて、従業員の人間関係を第一とすればいい。もっと言えば、従業員の感情、それだけに焦点を当てて仕事をすすめればいいのではないかと思います。

どうなるでしょうか。従業員に媚びへつらい、わがままだらけの人間の集団になって、会社の体をなさないでしょうか。でもね、日本の会社員は、給与より人間関係の方が大事だと思っているんですね。つまり、いくら給与が低くても人間関係が良ければ働くと。どれだけ搾取されても自分の感情が快適であれば働くんです。この経済合理性から外れたギャップ、こういうギャップが利益の源泉です。

もし、会社の従業員が感情的に満たされているなら、たとえ搾取されていても本人は搾取と感じないでしょう。会社外の人もそれを搾取とは思わないでしょうね。ボランティアで活動している人を搾取されているとは呼ばないように。

人間は感情の生き物です。その感情の持ち方は社長と新入社員とでもあまり変わらない。50や60歳の人と小学生とでもほとんど変わらない。もっと言えば、犬や猫と人間とも変わらないと思います。叱られたら嫌だし、褒められたらうれしい。失敗するのは怖いし、うまくいくと楽しい。ただ人間は、大人は、感情を押し殺して、自分の感情とは異なる行動を取ることができます。それを何十年と続けることも可能です。でもそれは、感情が死滅して生き地獄になるだけでなく、経済的利益も得られなくなって行きます。

そういう原始的な感情こそが、人間を動かす力であって、人間が動くとは経済そのものです。もっとも合理的で生産性の高い会社とは、社長から新入社員までが健全な感情を持っている会社のことですね。

健全で健やかな感情は、労働力の増加要因と言うだけでなく、会社の成長にもっとも大切なイノベーションの源泉でもあります。これからの会社は、もっとこの部分に注目した方がいい。そうすれば、人が辞めずに、生産性も上がって、会社も成長する。いいことずくめですね。

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