ワークライフバランスの実現にはセミリタイアを

勤務先選びで「ワークライフバランス」を重視する人が増加傾向 しかし日本では「実現しづらい」と感じている人が多数(キャリコネニュース)

一方「ワークライフバランスが実現しやすい」は6位から4位、「柔軟な勤務が可能」は7位から5位へランクアップ。今年は仕事内容や勤務先より、柔軟な働き方を求める人が多い傾向があるようだ。

外資系を含む日本の大企業に抱いているイメージを聞くと、最も多かったのは「社会的価値が高い」。次いで「財務体質が健全」「革新的な技術を活用している」「長期にわたる安定した雇用機会がある」と続いた。

また最も低い項目は「ワークライフバランスが実現しやすい」で、次いで「職場環境が快適である」となった。このことから、先述の”勤務先に求める希望”と”企業に対するイメージ”に乖離が生じていることが分かる。

規制強化ではワークライフバランスは実現できない

ワークライフバランスと言う言葉が出てきたのは最近ですからね。昔だとプライベートと仕事とどちらを優先しますかとか、デートの予定があるのに残業命令、どうする?みたいな問いかけでしたね。この問いかけは、明らかに仕事を選ばない人間を批判する意図が含まれていますね。現代のワークライフバランスと言う言葉はワーク(仕事)とライフ(私生活)を同等に扱っているので、私生活の相対価値が上がってますね。ただ、具体的にどういうことなんだろうと言うのは、言葉からは分かりにくいですけど。

ワークライフバランスの実現のための対策と言うのは、長時間残業の規制、有給休暇の取得推進、やりがいのある仕事の実現と言ったものでしょう。これらの取り組みは今後も続けていくべきものと思いますが、企業側の取り組みでしかありません。ワーク”ライフ”と言ってるのに、ライフの分まで含めて企業側の裁量でバランスが決まってしまいます。何か労働者は自分を裸のまま企業に差し出して、企業の裁量で生かされているような弱弱しさを感じますね。

企業が労働者の私生活まで裁量の範囲に入れて、残業や有休を決めていくと、企業は自然とブラック化します。もう、それは奴隷ですから。個人の24時間365日を企業が自由に使えるなら、それは奴隷です。そこに残業規制や有休取得日数の下限規制などを入れても抜け道はいくらでもあるからあまり役に立たないですね。規制では解決しない問題です。

セミリタイアがワークライフバランスを実現する

ではどうすれば実効性のある対策がとれるのか。それは労働者側が選択権を持つことです。一企業に依存しない働き方、複数の収入源を持つ働き方、一つの仕事が合わなければ別の仕事を行える、柔軟な仕事の仕方ができると言う働き方ですね。労働者側が働き先を選択できることで、雇用の流動性を生み悪質な企業が淘汰されていきます。

その柔軟な働き方は、セミリタイアで仕事を選びながら働く状態に近いのではないでしょうか。金融資産や複数の収入のバックボーンがあれば、無茶な指示を受ける仕事はしなくなります。企業側もいつか辞められるかもしれない危機感があれば労働者を奴隷のように扱えなくなります。セミリタイアでの働き方が、企業と労働者との関係を健全にして行きます。

セミリタイアは「早めの隠居」のような、若干ネガティブなイメージがありますが、日本の働き方を根本から変えていくような新しい生き方に思えます。好きな時に好きな事をして生きていく。セミリタイアはあくまで”セミ”ですから完全に隠居するわけでもないです。若い時にお金を稼いで、人生の途中からは質素な倹約生活を送るなり、事業でチャレンジするなりして、生き方を選んで行く。そういう生き方であれば個人が主体となって、ワークライフバランスを実現できます。

セミリタイアは早い者勝ち

セミリタイアするには若い時からの貯金、投資、自分の強みの確認、やりたいことの模索などが必要です。人生の選択は学校卒業時に会社を選んで終わりではなくて、働きだしてから年数を掛けて自分の中で確立させて行くものです。今はインターネットのおかげで収入源の確保も、いろいろな意見を知ることも容易になってきています。セミリタイアなんて早いもの勝ちです。早く準備すればするほど、企業による奴隷化から逃れられます。さあ、今すぐ準備を始めよう。