ブラック企業らしくない「ブラック企業リスト」

厚労省が「ブラック企業リスト」を更新しました。

厚労省「ブラック企業リスト」401社に HISや水道局も(ITmedia)

厚生労働省は8月15日、労働基準関係法違反の疑いで送検された国内企業のリストを更新した。5月に初公開し、電通・パナソニック・日本郵便など大企業も名を連ねる「ブラック企業リスト」として話題を呼んでいた。

8月に追加された企業は、アスベストの有無を事前調査せずに建物の解体作業を指示した建設事業者(秋田県)、労働者1人に約16万円の賃金を支払わなかった食品事業者(長野県)など。

公開当初の掲載企業は332社だったが、8月の更新で計401社に増えている。

「ブラック企業リスト」に載っている会社は401社

大手の会社も載ってますね。中身を見ると労働安全衛生法に関するものが多いですね。安全帯をしていなかったとか、手すりを設けなかったとか。載っている会社も建設業、製造業が多いです。労働基準関係法とは労働安全衛生法のような災害を防止する法律も含んでいるので、残業以外の件も載っています。

パワハラとかセクハラは載ってないですね。該当する法律がないのでしょうね。IT系も会社名を見る限りあまりなさそうです。載っている会社数は401社。どうでしょうか多いでしょうか少ないでしょうか。あなたの会社は載ってましたか?

ブラック企業らしくない「ブラック企業リスト」

日本の会社の数はおよそ400万社です。「ブラック企業リスト」に載っている会社は401社なので、日本の会社の約0.01%がブラック企業と言うことになります。少なすぎませんか?99.99%の会社がホワイト企業ならブラック企業が社会問題化しませんよね。

中身を見ても労働安全衛生法に関わるもの、つまり労働災害防止の観点での違反に関するものが大半で、近年問題になっている異常な長時間労働やパワハラの件はあまりありません。

日本の労働災害はずっと減少傾向で、労働災害での死亡者数も減少しています。労働災害による死亡者数は他のアジア諸国と比べてももちろん、欧米よりも低い水準です。

注目するところはそこじゃないだろ、って話ですね。「ブラック企業リスト」と”今風”な名前が付けられていますけど、中身は労働災害の話が大半で、しかもそれは長年安全対策を取り組んだおかけで、世界的にみても安全な労働環境になっていて、ことさら取り上げる話じゃないですね。載っている企業がブラック企業らしくありません。

何か厚労省が、ブラック企業対策で何かしないといけないから、一応残業規制の話も載っているから労働安全衛生法の話が大半だけど、リスト化してマスコミ発表しちゃえって、出してきた感じがありますね。

厚労省はブラック企業問題の解決策を

このずれた感じは、国の対策が追い付いていないことが原因です。こんなマスコミ向けアピールみたいなリストを作らなくてもいいです。過労死、パワハラ、セクハラ、これらは会社が陰に陽に労働者の心の内面に立ち入って意に従わせる、その組織風土が問題です。これまでの安全対策における装置の改善や、勤務時間管理の仕組みの導入のような目に見えるハード面の対策ではなかなか効果が出ないです。厚労省のやるべき仕事は、やっつけ仕事のリストを作るよりも、この対策のし難い問題の解決策を考えることですね。

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コメント

  1. deefe より:

    パワハラ、長時間労働を対象にすると全企業がブラックになってしまうんじゃないかなあ
    どちらも会社というより個人的資質の方が多いような感じもするし、どんないい企業にもいるからなあ
    でもなんとかしないといけないですよね。個々人の意識を変えるしかないんだろうがそれが一番難しい

    • ナオユキ より:

      deefeさん、コメントありがとうございます。
      個人的資質の影響は大きいですね。個人の意識を変えるのはなかなか難しいです。
      何かいい解決策があればいいですけど。