車で旅をしてますが、ずっと下道です。
高速道路は使ってません。
なぜって高いから。
そもそも目的地に早く着く必要がないですね。
1日で着かなければ、2日に分ければいいし。
早く帰る必要もない。
道中そのものが、「旅」ですから。
まるでバックパッカーですね。
無職の武器は時間です。
時間だけは膨大にありますから。
高速道路を使わずに、下道で時間をかけて走って交通費を安くする。
繁忙期を避けて、安い時期に旅行する。
PCの前に張り付いて、株でもFXでも有利な取引をする。
サラリーマンには真似のできない時間の使い方が、無職にはできます。
サラリーマンは自分の時間を売ってるので、自分の時間を自分で自由に使うことができません。
仕方ないですよね、そういう職業だから。
たとえブラック企業が駆逐されて労働環境が改善しても、この時間に関するサラリーマンの不自由さは解決できない。
かわいそうですよね。そんな職業を選んでしまったがために。
サラリーマンの悲劇は、その売り物の時間の長さと値段を自分で決められないところです。
「時間は40年間の全て、値段はこちらの言い値」
こんな脅し文句に屈して、囚われの身になっているのは本当に悲劇です。
時間をいくらでも使えるのが無職の特権ですが、この時間の使い方は本来の人間の姿であって、それこそ特別なことではなく、「普通」のことなんじゃないかと思います。
40年間、自分の時間を自由に使えない方が「異常」じゃないでしょうか。