セミリタイアとアーリーリタイアの覚悟の違い

セミリタイアは、「セミ」と名前が付いているように完全なリタイアではなく半分リタイアのようなものです。

それに比べて、アーリーリタイアは早めのリタイア。時期は早いけど完全にリタイアしたということです。

この二つは似ているけど、中身が全然違う。

セミリタイアは、まだ少しは働くかもしれないと言うことなので、金融資産がまだ増える可能性があると言うことです。

バイトか、サラリーマンか、自営業かは別にして、定期収入の可能性があると言うことですね。

そうすると、資産運用や支出の削減などのお金の計算が緩くなるんじゃないかなと思います。

逆に言うと、そこまでシビアに収支を計算しなくてもセミリタイアに入れると言うことにならないでしょうか。

アーリーリタイアは、もう働かないと決意してるので、お金の計算はもっと厳格にしてると思います。

働かないと決めているのに、やっぱり働かなければいけない状況になると言うのは、精神的な負荷が大きいんじゃないかなと思います。

引退したと思うと、もう気力がなくなりますからね。

セミリタイアは究極のモラトリアム期間とも言えます。

働いても働かなくてもどっちでもいい。資産に余裕があれば、その分考える時間も準備期間も増える。

でも、一度サラリーマンをやめて再度サラリーマンになるのは、仕事内容や年収の面でかなりの落差ができます。

日本は一度レールから外れた人間には冷たいですからね。奴隷労働を一度でも嫌がった人間は、経歴にキズと言う形で奴隷失格者の烙印を押されます。

だからサラリーマンに復帰するのは困難を伴う。でもサラリーマン以外の道で、収入を得る手段があれば金銭的にかなり楽になります。

アーリーリタイアと言う言葉にはもう働かないと言う覚悟と決意が含まれていますが、セミリタイアはそうでもない。それでも、セミリタイアには会社を辞めたあとの収入の当てが必要です。サラリーマンをしながら副収入を得ていれば、それが最善ですが、そうでなくても何らかの収入の目途が必要なんじゃないかなと思います。何もないと、会社を辞めた後どこに向かって努力をしていいかが分からない。完ぺきでなくても収入の目星がつけば、セミリタイアに必要な資産も少なくて済む。セミリタイアがぐっと近づきます。

セミリタイアの実現のためには、何より自前で得られる収入を探す方が大事だと思います。収入の目途があれば、覚悟も資産も少なくて済みます。

私はアーリーリタイアではなく、セミリタイアです。多分また働くと思います。ただもう奴隷のような働き方はしたくない。もう少し、自律的に働いてみたいですね。