郵便局で振り込みをして帰ろうとすると、局員の人に呼び止められました。
「こんにちは。ちょっとお話よろしいですか?」
何だろうと思ったんですが、ちょっとかわいいお姉さん。ここは無下に断るのも忍びないと思い、話を聞きました。
「もし現金がなくなったとしたら、お金を借りられる当てとかはありますか?」
現金がなくなったら?
現金がなくなると言うことは、財布に現金が入ってないと言う意味ではなく金融資産が全部なくなると言うことでしょうか?
退職金も今まで貯めた貯金も全部使い果たし、投資信託も解約してそのお金も全部使い切った状態と言うことでしょうか?
そうなったら、本当の一文無しの状態です。そのときは働くしかないですね。労働が嫌だとか言ってられない状態です。お金を借りるより、まずお金を稼がないといけない。
一瞬でそんな恐ろしい未来を想像してしまいました。
でも、ここは無難な答えで、
「ないですね」
「この「したく」カードなら、入会金も年会費も無料ですぐお作りできます。ちょっとお金借りたいなと言うとき、便利ですよ。どうでしょうか?」
まさかこのお姉さんも、私が無職だとは思っていなかったのでしょう。いくらすぐカードが作れるとは言え、職がない人間に金を貸す会社はありません。
とは言え、無職だと告白するのはどうも気が引けるので、
「今は、いいです」
と言って、お断りしました。(今って何だ?次ならいいのか)
このカード、ゆうちょ銀行カードローン「したく」と言う名前の個人ローンです。ゆうちょ銀行と言ってますが、実態は今話題のスルガ銀行のローン。郵便局は単なる代理店の扱いです。金利は7~14.9%。7%の金利を払ってお金を借りるなんて、想像できないですね。投資で7%分増やすのは、結構大変です。自分が投資をしてると、金利の重さがよく理解できます。私がカードローンでお金を借りるなんて、将来的にもない気がしますね。そもそも、無職には誰もお金を貸してくれないでしょうけど。
最近は郵便局もこういう「営業」をするんですね。あのお姉さんは、選りすぐりの営業部隊なのでしょう。ついつい話を聞いちゃいました。これだから男は……。勧誘が失敗したことで、裏でパワハラ上司に怒鳴りつけられてないか心配です。でもこの時期にスルガ銀行のローンを勧めてくるとは、郵便局もえげつない。