図書館が主催する「文章講座」に行ってきました。
前回の「エッセイの書き方」に次いで、2回目の講座です。
講師は、地方新聞の論説委員の方。
新聞のコラムを書いている人だそうです。
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その方によると、日本は昔から日記文学が盛んなんだそうです。
海外での日記文学は、随筆より格下とされているが、日本ではそうではない。古くは枕草子や徒然草、戦時中も軍人が日記を書き文学として評価されているとのこと。
日記の利点は、自己表現の一つとして自分の感情を素直に書けること。また、自分と対話するところまで行けると文章の格が上がるとのことです。
日記やコラムで大事なことは、第一に現場感覚。実際に自分が感じたことを書く。新聞の記事でも、取材や調査で感じたことを書けば記事に幅がでる。
第二に、小さな発見をすること。常にアンテナを張って、感度を高めておく。何かに感心をする気持ちを持つことだそうです。
新聞のコラムと言うのは、午後3時頃までにテーマを決めて、午後6,7時頃には書き上げる。その後、校正されて記事が完成。コラムは600字程度。その方は、二日に1回執筆しているそうです。
新聞のコラムで一番大変なのは、テーマを考える事だそうです。テーマ、ネタ探しが一番困る。テーマに困ったら、スーパーや街に出て探してこいと先輩から言われていたそうです。他の方法としては記念日、気候などを取り上げるそうです。
それでも文章が書けない時の対策は、「とりあえず書く」こと。書きながら文章を繰り返し読む、書けば新しいヒントが出る。古代ギリシャでも「始めは全体の半分である」と言い、考えるより実行に移すべきだと。日記は仕事ではないが、仕事のように締め切りを作るのも一つの手だとも。
他には、文章の構成を考えておく。こういう出来事があって、何々を引用して、こういう言葉で締めようと言うのをあらかじめ決めておくと早く書ける。
何より大事なのは、楽しんで書くこと。「自己表現を楽しむこと」だそうです。
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新聞の論説委員の方が、テーマ選びに苦労してるのは意外でした。
それじゃあ、ブログのネタ探しに苦労してるブロガーと一緒だなと。
ブログもネタが決まって、書き始めれば割と書けてしまうのもです。でも、書き始めるまでが長い。ワードプレスの「新規投稿を追加」の画面が白紙のまま、1時間くらい書けずに唸ってることもありますからね。
テーマ選びに苦労しているときの対策は、根性論みたいでした。とりあえず書けと。100点でなくていい。ああ書けばよかった、こう書けばよかったと言うのはあるが、書くことの積み重ねで、文章が上達していくと。
文章講座は2回目ですが、参考になりますね。3回目もあるそうなので、また行きたいと思います。