中学生の美術作品とブログの共通点

県立図書館で地元の中学生の美術展が行われてたので、見てきました。

どうも、図書館で行う催しものは全てチェックしてると言う、意識高い系県民です。

はじめは図書館の通路に展示してある作品をチラっと見てただけで、抽象的な作品も多く高校生くらいが描いたのかなと思ってました。

でも全部中学生の作品で、驚きました。美術部の生徒の作品だからか、立派な絵画が多かったです。

抽象絵画とか、内面の苦悩とか、そういうのを描いてるのが意外でした。私が中学生や、高校生のときはそういうの描かなかったと思うんですが。写実的な絵だけで、自分の心情を描くようなことはなかったような。

でも、こういう思ったことを描ける今の環境の方がいいと思いますね。

通路の他に、部屋の中にも展示があって、一応全部見てきました。おもしろいですね、たまにこういうのを見ると。

中でもいいなと感じた作品は、自分の悩みや、独創的な発想をそのまま絵にしてるものですね。自分の進路の悩みや、友達との関係、家族の苦悩、そういうのを絵として表現してると、惹きつけられるものがあります。友達の顔が蝶々に似ていると言うのを絵に描いているのとか、その発想力がおもしろい。

逆に、環境保護とか反戦とかがテーマだとおもしろくない。作者の感情の起伏が感じられないんですね。地球がかわいそうって、「かわいそう」だなんて思ってないでしょ。環境保護は大事だとは思いますが、地球を擬人化したスローガンのようなものを額面通り受け取るのは良くないですね。

おもしろいのは、感情の揺れ動きが作品にみられるときです。それと絵画のテクニックが組み合わさると、いいなと思いますね。

この辺はブログも同じかなと。筆者が悩んだり、感動したりしたことが、そのまま書いてあるとおもしろく感じるんじゃないでしょうか。それに文章力が合わさると、いいブログになる。絵も文章も表現すると言う意味では同じですね。感情の揺れ動きといった伝えたいことが先にあって、その次に表現のテクニックが必要になる。伝えたいことがないと、何も伝わらない

進路で悩む中学生と、会社を辞めるかで悩む中年。友達とのうまくいかない関係を絵に描く中高生と、上司のパワハラをブログに書く中高年。何十年経とうが、悩むことは同じで、表現したい思いも同じ。人間て変わらないですよね。小難しい言葉を使って表現しててもやってることは同じ。感情面では、人間は成長なんてしないのかもしれません。

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