試験や入試、緊張しますよね。
1年、または数年頑張って勉強した結果がわずか数十分の試験で決まってしまう。
深呼吸して、手に人の字を書いて飲んでも「落ちたらどうしよう、解けなかったらどうしよう」と、不安が襲ってくる。
緊張をなくす、和らげる方法はあるのでしょうか?
緊張することの問題点は何か?
緊張はなくしたいです。自信をもって落ち着いた状態で試験を受けたい。
では、緊張することの問題点とは何でしょうか?不安になること?不快な状態になること?
それは問題でしょうか。不安感いっぱいでも試験に受かれば、結果オーライですよね。
緊張する事の問題点とは、試験に合格できる可能性が減ることです。
あなたの試験の目的は合格であって、試験の時のあなたの感情の起伏など、あなたの目的からすればどうでもいい話です。
問題があるとすれば、緊張で文字を読んでも頭に入ってこない、緊張で知識を思い出せなくなる、緊張で手がうまく動かない、こういう状態になったときです。
緊張による感情の起伏そのものは問題ではありません。
緊張しない方法はない
身もふたもない結論ですが、試験で緊張しない方法はありません。
よく緊張を緩和するために「自信を持て」と言われますが、緊張も自信も心の奥底から湧き上がってくるもので、意識下でコントロールできるものではありません。
逆に、平穏な時に「緊張しろ」と言われてもできないですよね。
感情のコントロールなど、そんなに都合よくはできません。
これまでの勉強量、模試の結果、将来の展望、全てひっくるめて、感情が勝手に判断した結果が「緊張」です。
だから、緊張してもいいんです。
緊張している自分を認めましょう。
「自分は緊張しているんだな」と第三者的視点で自分を見つめましょう。
緊張したときは3つの「行動」だけ確認しよう
もう一度確認しましょう。
試験を受ける目的は合格することです。
合格するには問題を正しく読み、知識を思い出し考え、正確に書く、これだけです。
緊張の感情がこれらに影響しない限りは、緊張しても何の問題もありません。
緊張と言う「感情」はコントロールできませんが、目で文字を追う、意識的に思考する、手を動かして文字を書く、こういった「行動」は意識下でコントロールできます。
緊張したときは次の3つの「行動」が問題なくできるかを確認してください。
「読む」、「考える」、「書く」、この3つです。つまり、
- 持ち込んだテキストを「読む」
- 頭の中で公式を思い出したり、論理の展開を「考える」
- ノートに簡単な問題の答えを「書く」
これらの3つの「行動」(筋肉の動きや思考)が通常通りできるなら、どれだけ緊張しても何の問題もありません。
過去に解いた問題なら容易にできると思います。
行動に注目することで、自分の感情を第三者的に客観的に観察することができます。
自分の感情が客観的に見られると、自分が自分の感情に支配されることを防げます。
自分の感情に自分が支配されなければ、もういくら緊張しても試験に影響が出ることはありません。
どうでしょうか。
やるべき作業はわずかです。
感情をコントロールしようとせずに、感情は意のままに任せましょう。
一度試してみてください。
行動に集中すれば、緊張も勝手になくなっていきますよ。